小野国際社会保険労務士事務所

リーダーの見方で人材は育つ

おはようございます、小野です。

「人材はどうすれば育つのか?」
これは、日本人リーダーの方と話しているとよく出てくるトピックです。
もちろん、会社の制度や教育の仕組みも大事です。ただ実際には、
それ以上に「上司が部下をどう見ているか」で、育ち方は大きく変わるように思います。

まず大事なのは、「このスタッフはダメだ」とリーダーが決めつけないことです。
成果が出ていない部下を見て、「できない人材」とレッテルを貼ってしまう上司もいます。
しかし実際には、「まだ十分にできていない」だけかもしれません。
この見方の違いは大きく、前者は見限る方向に進み、後者は「どうすれば伸びるのか?」と
考える方向に進みます。

次に、部下のミスや遅れに対して、すぐ「やる気がない」「能力が低い」と決めないことです。
もちろん、最終的に注意や指導が必要な場面はあります。
ただ、その前に「何か理由があったのでは?」と一度立ち止まれる上司のほうが、
部下との関係も壊しにくいと感じます。

それから、問題を「人そのもの」のせいにしないことも大切です。
「あなたはダメだ」と言われると、人は前向きになれません。
そうではなく、「どうすればこのミスを減らせるかを一緒に考えよう」という向き合い方のほうが、
結果的に改善につながります。

もうひとつ印象的なのは、弱みと強みは表裏一体だという考え方です。
慎重すぎる人は遅く見えるかもしれませんが、その分ミスが少ない。
スピードが遅い人も、丁寧さでは頼りになるかもしれない。
短所だけを見て切り捨てるのではなく、「この人の持ち味をどう活かすか」を
考えられるリーダーは強いと思います。

もちろん、優しいだけでは人は育ちません。
改善してほしい点は、きちんと伝える必要があります。大事なのは、言い方とタイミングです。
感情的にぶつけるのではなく、落ち着いて、具体的に、相手が受け止められる時に伝える。
これだけでも、部下の受け取り方は大きく変わります。

結局のところ、人を育てる上司に共通しているのは、
「期待を捨てないこと」と「感情で切らないこと」なのだと思います。

厳しさは必要だと思います。
ただ、その厳しさが相手をつぶす方向ではなく、前に進ませる方向に向いているか。
そこが、良いリーダーとそうでないリーダーの分かれ道なのかもしれません。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。(小野)