小野国際社会保険労務士事務所

祝日が一番多い国は ・・・?

おはようございます、小野です。

ということで、いきなり本題に入りますが、
世界で一番祝日の多い国はどこでしょう・・・?

タイ王国です。

1位 タイ 祝日数 23日!!
タイで生活をしていると、「何かタイって祝日多いよね、、、」と感じますが、
実は堂々の世界一なんです。
しかもここ数年はどんどん祝日数が増えてるイメージが、、、

「消費を喚起するために翌月のこの日は祝日ね♪」と、軍事政権時代は突然政府が
祝日を発令することが多々ありましたが、日本ではありえませんよね。
軍政から民政に変わった今後は「突然祝日」というのは無くなるのでしょうか。

加えてタイには有給の「法定病気休暇」が30日「も」あります。
一般の有給休暇日数は会社によりますが、年間14日~20日という日系企業が大半
でないでしょうか。当然ですが日本と違い、殆どの社員が100%有給を取得します。
そして年間3日以上の法定用事休暇も。

従業員が20名上にもなれば、それこそ「社内で常に誰かが休暇をとっている」というのも、
タイのオフィスでは決して珍しくない光景です。

昭和生まれの私は「休みすぎじゃーーーー!!!」と、ついつい言いたくなりますが、
我々外国人は黙って郷に入れば郷に従うしかありません。

2位 中国 21日
中国では、10連休前後の「春節」や、7連休前後の「中秋節」等の大型連休が1年間で
3回もあります。その他、5月にも5日間の長い休みがあります。

3位 日本!! 韓国 インド コロンビア 17日 

4位 アルゼンチン チリ フィンランド 15日

7位 台湾 12日
台湾は春節等の大型休暇前後は、会社そのものが独自に休日にしたりという企業も一部
あります。代わりに連休前や連休後の土曜を出勤日にし、祝日と週末休みの間に連休をつくる、
という台湾独特のルールも存在します。例えば木曜が祝日なら、金曜も休日扱いになり連休に
なる代わりに、その付近の土曜日が平日と同様出勤になります。台湾ならではの制度ですよね。

普段バリバリ働く台湾人は、余暇を充実させ、より人生を楽しむために有給取得率も高いです。
(台湾の有給取得率は世界一というデータもあります)

台湾の高い有給取得率の理由は法律(労働基準法第38条)も関係しており、台湾では
消化できない、あるいはしきれなかった有給休暇は翌年に給与に換算して支払うという
「有給休暇の買取の制度」があり、有給休暇を延長する、あるいは買い取りが選択可能です。

日本と比べると祝日こそ少ないですが、有比較的給休暇の申請がしやすく「休みを取りやすい」
環境づくりが行われている、と言えるでしょう。

フランス 11日、イタリア 11日、ドイツ 9日、
オランダ 8日、 イギリス 8日、というような感じで続いていきます。

世界で祝日が最も少ないのはメキシコの7日だそうです。

ヨーロッパ諸国が意外と少ないと思われた方も多いのではないでしょうか。

ただヨーロッパでは、例えばイギリス、ドイツ、イタリア、ベルギーなどは年間有給休暇が
20日「保証」されており、大半の方が夏に1ヶ月ほど長期休暇として有給を消化しきります。

蛇足ですが以前ニュージーランドの民泊先で一緒だったドイツ人夫婦に
「え!!滞在がたった1週間!?短っ!!(゚д゚)!何でわざわざ来たの・・・?」と、
私的には結構長めの休暇だったのですが、「何もそこまで言わなくても^^;」と
思うぐらい驚かれてツッコまれたことがあります。
ちなみにその夫妻の滞在期間は1ヶ月でした。1年の有給をフルに使い余暇を満喫するため
ニュージーランドに来ていたのでしょう。

ヨーロッパでは有給を使い切らない企業には罰則が有るので、
有給休暇は使い切って当然という考えが一般的です。

そして日本。
「世界の有給休暇・国際比較調査2022」によると、日本人の有休消化率は60%
程度で、調査実施国でワースト2位。昭和と平成ほどではありませんが、
令和になった今でも「有給休暇=取りづらい」という風潮が根強く残っているようです。
(蛇足ですがワースト1位はアメリカ。意外な事実ですが、アメリカは先進国の中で唯一法定
有給休暇が制定されていません。)

そういえば昨年、日本で契約社員として現在も働いている私の母は
「保険の手続きのため有給を取得」していましたが、その話を聞いて少し驚きました。

ある友人は「インフルエンザで1週間休んでしまったので後日それを有給に充てた」と
言ってました。
一瞬「え!?」と耳を疑いましたが、日本あるあるなのかもしれませんね^^;

話題を最初のタイに戻しますと、
このままいけば近い将来タイは「世界が羨む祝日大国!!」と大々的に取り上げられ
注目を浴びる日がくるかもしれません。既に世界一の祝日大国ですが、10年後はタイの
祝日数はどのようになっているのでしょうか。。。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)