N様「このSさんは実家住まいですか?一人暮らしですか?」
小野「ご本人に、確認してみますね。」
おはようございます、小野です。
F社の採用担当のN様に、人材を紹介した際に上記の質問をいただいた時のことです。
実家か一人暮らしか。これは私がタイ人日本語人材や日本人を面接する際に、
当たり前のようにする質問ですが、今回の人材は日本語人材でなかったこともあり
弊社シニアスタッフのDが面接を担当していました。
小野「Sさんが実家住まいか一人暮らしか確認してもらえる?」
D「え・・・何でですか・・・?それって必要ですか?ちょっと私には難しいかも。。。」
小野「え・・・ ^^;」
スタッフDから(私にとっては)意外な答えが返ってきました。
この質問はプライバシーに関する質問であり、仕事に一切関係なく、人材のSさんに対し
失礼にあたるという考えでした。
私にとってはほぼルーティン化していたこの質問、改めて「なぜ聞くのか?」整理してみました。
1.安定性の確認
一般的に、実家住まいの人は生活費が少なく、金銭的に安定していることが多い。
一方、一人暮らしの場合、家賃等の生活コストが高くなるため、金銭的な負担や
転職の動機としての給料への関心が高いと予想される。一人暮らしの応募者は、
特に職場環境や給与条件に不満があると、生活コストの重さが転職の動機になりやすい。
逆に実家住まいの場合、生活コストが比較的少ないため、短期間での転職リスクが低い。
2.勤務時間や残業に対する柔軟性の把握
一人暮らしの人は家庭の事情や家族の面倒を見る必要がないため、勤務時間や残業に対し
て柔軟性が高いと見なされることがある一方、実家住まいの人は家庭内での役割や親や祖母
の世話(タイには多い)など、勤務時間に影響を与える可能性がある。
3.自立性の確認
一人暮らしの経験がある場合、その人が「自立して生活を管理するスキルを持っている」と
判断することができる。一人暮らしをしている人は家事や生活の全般を自分で行う必要が
あるため、責任感や自己管理能力が高い。一方、実家住まいの場合、家族に頼ることが
できるため、状況によっては独立性や自己管理能力については追加で確認する必要がある。
4.やはり何となく気になる
細かくあげればきりがありませんが、代表的な理由はこんな感じです(4以外はあくまで一般論です)。
「実家か一人暮らしか」に限らず、私自身は気になった点は、わりと遠慮なくストレートに
質問します。ただ今の御時世、この類の質問はプライバシーに関する事項ということで、
聞くべきでないと思うスタッフもいると思いますし、答えたくないという求職者の方も増えている
のかもしれません。
私が質問した際にはタイ人の皆さんは普通に答えてくれますが、外国人である私からの質問
なので、タイ人同士よりもカジュアルな受け答えで済んでしまうのかもしれません。
上述の理由をスタッフのDに説明した上で、
「確かにプライバシーのことなので、無理して聞かなくても大丈夫だよ。」と伝えました。
結局その後スタッフのDはSさんに確認をとってくれました(一人暮らしでした)。
何年も一緒に仕事をしているスタッフですが、私自身がまだまだDのことを理解できていないな、
先週のコラムではありませんが、コミュニケーションレスの部分があるのかな?と
今回のやりとりで改めて感じました。
ちなみに「実家か一人暮らしか」とう質問、私自身は今まで通りルーティンのように
求職者の皆さんにおこなっていきたいと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)