小野国際社会保険労務士事務所

無反応、、、

小野「お仕事を◯件、下記の通り紹介させていただきますので、ご検討ください。」
Aさん シーン・・・

Bさん「小野さん、こんにちは!
  新たにご紹介していただける企業様、ありますか?」
小野「Bさん、こんにちは!営業職含め、最近まったく紹介できそうな求人が入って
  きてないんです。すいません、、、ところでBさんの最近の状況は如何ですか?」
Bさん シーン・・・

無反応、、、

おはようございます、小野です。
これは20代の日本人の求職者との方と私との、実際のやりとりです。

求職者の方々とのメッセージのやりとりは、弊社の場合老若男女国籍を問わず、最近は
圧倒的にSNS(LINE等)でのやりとりが多くなりました。emailでのやりとりは、最初の
問い合わせ時のみです。
※国籍問わずと言っても、弊社の場合は大半が日本人、タイ人、台湾人になります。

良くも悪くもLINEだとemailよりやりとりがカジュアルになり、求職者の方も
気軽にホンネを言いやすくなるようです。中にはスタンプや絵文字を過多・過剰に利用
してくる方もいますが、その方の性格の一面も垣間見れて、それはそれで興味深いです。

私が以前から気になっているのが、冒頭のような無反応な方。
こちらとしては何らかの返事を期待しているのですが、いつまで経っても返信がありません。

特に20代の方に多い傾向です。
決して全員ではありません。程度の差はありますが、あくまで20代の方に多くみられる
ということです。ステレオタイプで評価してはいけないと、重々承知はしていますが、、、

特に日本人の若者に多い気がします。タイ人は相手が私が外国人という手前上、
少なからず気を遣ってくれているのかもしれません(そういえば弊社のタイ人スタッフに
対しては、冒頭の日本人の若者と同じような反応です、、、)。
ちなみに台湾人は反応が相当早いです。

これが40代の方になると、
小野「お仕事を◯件、下記の通り紹介させていただきますので、ご検討ください。」
Cさん「ありがとうございます。検討後、改めて連絡させていただきますね。」

50代以上の方になると、
小野「お仕事を◯件、下記の通り紹介させていただきますので、ご検討ください。」
Dさん「お忙しいところ、誠にありがとうございます。内容拝見後、改めて連絡させて
  いただきたいと思います。少々お時間ください。」

と、こんな感じです。

文章自体は性格や経験の差が出ても仕方ないと思うのですが、反応が無いことには
先に進めることができません。このような傾向の方は、選考プロセスが進み出しても
途中で突然「糞詰まり」のように滞ってしまうことがあるので(下品な表現ですいません汗)、
こちらとしても積極的にコンタクトをとることを躊躇してしまいます。

みなさんは若手部下に対し(若者に限らずですが)、同じような「無反応」への
もどかしさを感じたご経験はないでしょうか。

ということで、今回コラムを書きながら更に気になってしまったので、「レスの良い」20代の
求職者6人にヒアリングを実施してみました。皆さんの意見の傾向は概ね同じでした。

レスの早い子は、、、
・親のしつけが厳しかった(しっかりしている)。
・体育会系に所属していた。
・過去に職場の上司・先輩に(それなりに)厳しく教育された。
・アルバイト先の研修制度がしっかりしていた。

レスの遅い子は、、、
・親から行儀について、そこまでとやかく言われてこなかった。
・学生の頃にアルバイト経験なし。
・派遣職やフリーランスの経験のみ。
・上司や先輩にあまり教育されてこなかった。
・更に多感な20代の時期なのに、コロナでリアルコミュニケーション・レスの環境に
 数年間、強制的に置かれてしまった。

と、このような感じです。

これ以外にも様々な理由があるとは思いますが、どうやらレスの遅い早いというのは、
これまで本人が通ってきた(経験してきた)環境に少なからず左右されていそうです。

つまりリーダー・上司・先輩・親でもある我々世代(当コラムの読者層は
40~60代の方が多い)にも原因はありますし、責任がありそうですね。。。

かと言って厳しく言い過ぎると(こちらはそこまで厳しいつもりは無くても)、
「ブラックだ!」と、「ワークライフバランス」というキーワードを盾に辞めてしまう若者。

私が20代の頃に所属していた勤務先では、まだ昭和の香りが残っており、上司に罵声を
浴びせられたり、「お前は宇宙人か!?」と言われ札束でビンタをされたり、、、
こういうことが普通にまかり通っていました。
※ちなみに2000年代前半の上場企業での話です、今なら絶対アウトでしょう。。。汗

Z世代と昭和世代の狭間にいる私たちが、いろんな舵取りが一番難しいのかもしれませんね。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。(小野)